神棚のまつり方について
方角や高さについて
家の中で神様をお祀りする神棚は、基本的に南向きか、東向きで、人より高い位置に設置します。
したがって人は北向き、あるいは西向きで拝むことになります。
床の間に設置されるのがふつうですが、床の間がない家の場合は、明るく清浄で、家全体が見渡せる一階の座敷の奥やリビングルームにおけばよいでしょう。
家族みんなが拝みやすい場所、条件を加味して最良と思われる場所を選びましょう。
マンション・アパートの場合について
神棚は、できれば最上階(または上に上階の床のない箇所)の天井近くに設置するのがベストです。
なお、マンションやアパートなど、最上階への設置が困難な場合は、「雲板」や「雲文字」を用います。
「雲板」は神棚を設置する神棚板の上部に取り付けられている雲形に彫刻されている部材のことです。
また、「雲文字」は「雲」、「天」、「空」の「木製の抜き文字」あるいは「紙製の書き文字」を天井部分に取り付けてください。
会社や事務所の場合について
会社や事務所に設置する場合も、基本的に南向きか、東向きで、人より高い位置に設置します。
神棚は、できれば最上階(または上に上階の床のない箇所)の天井近くに設置するのがベストです。
ビルの中や、マンションの一室などに事務所がある場合は、「雲板」や「雲文字」を用います。
「雲板」は神棚を設置する神棚板の上部に取り付けられている雲形に彫刻されている部材のことです。
また、「雲文字」は「雲」、「天」、「空」の「木製の抜き文字」あるいは「紙製の書き文字」を天井部分に取り付けてください。
NGな場所について
また、神棚を祀ってはいけないところは、下記のようなところになりますので、注意してください。
家族の行き来が多いドアや鴨居の近く。
トイレと背中合わせになる場所。
人が頻繁に行き来する場所(廊下、トイレなどがあるところ)の下。
閉め切ることが多いクローゼットのなか。
同じ部屋の中で仏壇の向かい合わせになるところ。
しめ縄の種類やお祀りの方法について
大根注連(片方が太い)、ごぼう注連(両方細い)など多種多様な様式があり、奉書や半紙でつくった紙垂(しで)を挟み込みます。
神棚につける際は、お宮の全面か上に、向かって左を細いほう、向かって右を太いほうにしますが、地方によってしきたりがあり、逆の場合もあります。
神棚と仏壇の設置場所について
神棚と仏壇は同じ部屋に置いても大丈夫です。
ただし、向かい合わせには置かないでください。ご先祖様が緊張してしまいますし、おまいりするときに、どちらかにお尻を向けてしまわないようにするためです。
また、神棚と仏壇をまったく同じ高さで設置するのは避けましょう。神様の家と、ご先祖様の家とは別物です。
横並びに置くことは構いませんが、その場合も神棚を一段上にするか、家の中心に近い位置にしてください。
「神棚スタイル」より
「知識ゼロからのお参り入門」より